国産の製菓道具が危機に瀕している

先日、製菓道具を扱う創業70年の「馬嶋屋菓子道具店」さん

のこのような記事を見つけました。

「お菓子型業界を助けてください」 かっぱ橋の菓子道具店がSOS コロナ特需じゃなかった? 投稿者に聞いた: J-CAST 会社ウォッチ【全文表示】

私もパウンドケーキとテリーヌには
必ず日本製の型を使っています。
多少、値が張りますが
出来上がりが全く違うのです。

 

 

これは普段から思うことですが
安すぎる物(時には犠牲の伴う)、無料でもらえること
が当たり前の世の中になり
人々はますます値段だけを見て
「高い」と判断する傾向にあります。
私にとっての「高い」とは
価値のないものに高価な値段を付けるものごとのことを指します。
そうした意味では
職人や一流の作り出すものは、価値観の意味では全く高くないはずです。
「高い」と敬遠したことで日本の良い物はどんどん需要を失い
外国製の
安かろう悪かろう
にとって変わられてしまいました。
その結果、職人を確保することの重要性が
今頃になって気付かされたと。
感覚の研ぎ澄まされた、熟練の職人さんのような
人間国宝は一度失うと変わりがありません。
今回のような問題は、どんな業界でも起きています。

高い技術を有する職人さんの高齢化、後継の不足。
このままでは日本製の精巧な「菓子型・パン型」はなくなってしまいます。
何もできない自分がもどかしい。
問題解決のため
これからも意識的に目を向け考えていきたいです。

 

「菜の菓子 光 -HIKARI-」